慢性的な肩こりや腰の違和感を抱えている人の多くに共通しているのが、「体の使い方の偏り」です。その中心にあるのが重心の乱れです。AST気功では、症状の出ている部分だけでなく、体全体の重心バランスに注目します。

ここでは、AST気功における重心の考え方と、不調との関係について基礎から解説します。

重心が乱れると体はどうなるか

人の体は本来、頭から足までがバランスよく支え合う構造になっています。しかし、長時間の同じ姿勢や偏った動作が続くと、体重のかかり方が一定の方向に偏ります。

重心が前後左右どちらかに偏ると、一部の筋肉だけが過剰に働き、別の部分はほとんど使われなくなります。このアンバランスが慢性的な負担を生み、不調の原因になります。

症状が出る場所と原因のズレ

例えば肩がつらい場合でも、実際には足元の踏ん張りが弱くなっていたり、骨盤周囲の安定が失われていたりすることがあります。

重心が安定していない状態では、上半身が無意識に支えようとするため、首や肩に余計な緊張が生じます。症状の出ている場所と、本当の負担の始まりが一致していないことは珍しくありません。

AST気功が重心を重視する理由

AST気功では、体を部分ではなく全体として捉えます。重心が整うことで、特定の部位に集中していた負担が分散され、体の動きが自然になります。

施術では、立ったときの安定感や体の軸の通り方を確認しながら、無理なくバランスが戻るよう調整していきます。

重心が整うと起こる変化

重心が安定すると、立っているだけで感じていた疲れが軽減したり、歩行がスムーズになったりといった変化が現れます。これは筋力が急に増えたのではなく、体が効率よく使えるようになった結果です。

結果として、肩や腰への負担が減り、慢性的な違和感が和らぐケースもあります。

日常でできる重心チェック

自分の重心の偏りを簡単に確認する方法として、両足で立ったときにどちらの足に多く体重がかかっているかを感じてみることがあります。

常に同じ側に重さを感じる場合は、無意識の偏りが習慣化している可能性があります。

土台から整えるという考え方

AST気功は、痛みのある部分だけを追いかける施術ではありません。体の土台である重心のバランスを整えることで、全身の負担を軽減し、本来の動きやすさを引き出します。

慢性的な不調がなかなか改善しない場合は、症状ではなく「体の土台」に目を向けることが、新しい変化へのきっかけになるかもしれません。